汚れ防止

新築の家でも数年で外壁の汚れが目立っている家をよく見かけます。
せっかく多額のローンを組んで建てた家も数年で水あかがついたり、カビが生えてきたりするのは気分の良いものではありません。 外壁の塗り替えをするなら汚れがつきにくい塗装も考えてみたいものです。

外壁の汚れの原因

そもそも外壁の汚れの原因とは何でしょうか?

雨水や空気中にはとても小さなほこりや塵が含まれています。それが外壁表面の凹凸に付着して汚れとして目立ってきます。雨水自体も壁を伝って流れていきますが、建物の構造的に一部に集中して雨水が伝っていく箇所がいくつかあります。そこを中心に水あかがついてしまうのです。

特に汚れの発生しやすい場所は次の3カ所です。

1

雨が当たらない場所

雨が当たらない場所は汚れが雨に流されないため汚れが蓄積してしまいます。

2

日が当たらない場所

日が当たらない場所は湿気によってカビ菌などが発生しやすくなります。

3

湿気の多い場所

この場所自体カビ菌が発生・繁殖しやすい場所です。

4

換気扇の吹き出し口付近

換気扇の吹き出し口から出る油分が外壁に付着し、黒ずみを帯びます。

汚れは外観の問題だけではすまない

汚れを長期間放置しておくと、汚れが固まってしまい、掃除をしても落ちにくなります。汚れの箇所から外壁塗装の劣化を早めることにつながってしまうのです。外壁塗装が劣化すれば外壁自体を守る薄れ、外壁内部を腐食させてしまうことになります。
そうなると外壁塗装の塗り替え程度と比較にならないくらい補修費用がかさむ事態になってしまうのです。

防汚効果のある外壁塗料

フッ素塗料

価格は高いが耐久性が高く、メンテナンスがほとんど必要ない塗料です。
汚れがついても雨で簡単に洗い流される性質があります。
航空宇宙産業機器、航空機等の外壁やスカイツリーの鉄骨にも使用されています。

光色触媒塗料

光に反応して汚れを分解するという特長があります。雨が降れば汚れを流し落としてくれるセルフクリーニング効果を持っています。
効果ですが長期的には手間がからない外壁塗装です。日陰が多い場所だと汚れの光分解がされないのでセルフクリーニングの恩恵を受けにくいというデメリットもあります。

まとめ

最近は優れた機能を持つ塗装が開発されています。
汚れは外観の悪化だけでなく、外壁の劣化や腐食を引き起こす原因です。 メンテナンスの手間、耐久性などを考えれば、高価であっても高機能な塗料を選ぶとトータル的にコストが下がることもあります。

また、これらの塗料を使用すれば、白い外壁の家でも長くきれいな状態を保つことができます。

また、濃い色の外壁でも見た目の汚れは目立ちにくいですが、必ず汚れは付着しています。外壁自体の劣化を防ぐという観点からフッ素や光触媒塗料を選択される方も増えています。

まとめ