外壁塗装の塗り替えの目安や塗料ごとの耐用年数

外壁塗装 公開日:2022/01/28

外壁塗装の塗り替えの目安や塗料ごとの耐用年数

外壁塗装は建物の外観を綺麗に保つ他、耐用年数も左右する重要な事柄です。

塗り替えを定期的に行うことで建物を長持ちさせることができますが、塗料によって品質が保たれる期間に違いがあるので注意しなければいけません。

この記事では外壁塗装の塗り替えは何年ごとに行うのが最適か、使用する塗料はどのような物が適しているかについてお伝えしていきます。

外壁は何年ごとの塗り替えが最適か

約10年ごとが目安

建物の外壁は多くの場合、約10年ごとに塗り替えを行うのがよいとされています。これは外壁塗装に使われている塗料が約10年で劣化するためです。

しかし、10年という数字はあくまでも目安であり、建物の立地環境や塗料の品質によって塗り替えのタイミングが異なります。

潮風にあたったり埃や排気ガスが飛散する環境は塗装面が傷みやすいので塗り替えの期間が短くなるといえるでしょう。

また、強い日差しが当たるとそれだけ塗装面も傷みやすくなります。そのため、強い日差しが当たる南側に面した外壁は塗り替えの回数が多くなります。

寒い地域ほど塗り替えの回数が多くなる理由

外壁の塗り替えは約10年ごとに行うのが一般的ですが、冬季に雪が積もる地域はより短い期間で外壁塗装を行うのが普通です。

具体的に何年ごとと決まった数字を出すことはできませんが、降雪量が多くなるほど塗り替えの回数が多くなるといえるでしょう。

これは積雪によって塗装面の傷みが進むためです。雪は綺麗に見えても砂粒や埃などの汚れが混在しています。

これらの目に見えない汚れが塗装面を傷めてしまうことから、雪が積もる寒い地域ほど外壁の塗り替えを頻繁に行う結果になります。

外壁塗装の塗り替えを検討する目安

塗装面の剥がれは危険信号

外壁塗装の傷みは目に見えない状態で少しずつ進みます。

技術の進歩によって塗料の色素が分解されにくくなり、劣化しても色落ちが生じないのは綺麗な外観を長く維持できる利点がありますが、その反面、塗装面の傷みに気がつきにくいのも事実です。

塗装面が剥がれて建材が露出した状態になってから慌てて塗り替えを行うケースもありますが、剥がれが生じた時点で建材もひどく傷んでいるといえるでしょう。

塗装面が剥がれるのは建材の傷みによって吸着性が失われたためであり、重大な危険信号でもあります。こうなる前に塗装面の塗り替えを行うことが大切です。

コーキング部分の傷みが塗り替えの目安

外壁塗装は単に塗料を塗るだけではなく、建材の連結部分をコーキング剤で塞ぐ作業も含まれます。塗料の皮膜だけでは連結部分を完全に塞ぐことはできないので、雨水が入り込まないようにコーキング剤を使う必要があるのです。

乾燥するとゴムのような弾力性を持ちますが、劣化すると固くなってひび割れが生じます。ひび割れから雨水が入り込んで建材が劣化し、塗装面の剥がれが生じることから、コーキング部分の状態の変化が塗り替えを行う目安になるでしょう。

外壁に使用する塗料ごとの耐用年数

短期間の塗り替えに適したアクリル塗料

外壁塗装に使われる塗料のうち、アクリル塗料は鮮やかな色合いになることから広く普及しています。

安価で購入できるのも多用されている理由ですが汚れやすく、環境によっては3年程度で傷んでしまうのが欠点です。長持ちしにくい塗料ですが、短期間で塗り替える用途に適しています。

万能型のシリコン塗料

シリコン塗料は耐用年数が約7年から10年と長く、綺麗に発色することから外壁塗装に多用されています。品質とコストのバランスが良く、風雨や強い日差しにも影響されにくい耐久性の高さから万能型の塗料として高く評価されています。

高級感を演出できるフッ素塗料

耐用年数が約15年と長い他、ツヤ消しが可能なことから高級感を持たせるのに最適なのがフッ素塗料です。塗装時に生じる皮膜が固いので汚れが付着しにくく、建材を保護するのに最適です。

一方でコストが高く、均一に塗布するには高度な技術が必要になります。また、皮膜は固いものの弾力性に乏しく、ひび割れが生じるおそれもあります。

外壁塗装を長持ちさせるコツ

建物の外壁塗装を長持ちさせるには塗料の選び方と丁寧なお手入れが非常に重要です。

基本的に高額な塗料ほど品質も高く、過酷な環境でも長持ちします。強い日差しや潮風など、塗装面を傷める強い刺激にどれだけ耐えられるかが塗料の良し悪しを決めるといえるでしょう。

フッ素塗料やピュアアクリルなどの高級品は耐用年数が10年以上と長いので、高額でも長期的に見ればお得です。

しかし、どれほど高品質な塗料を使っても汚れたままで放置するのはよくありません。汚れの成分が塗料に悪影響をもたらし、色落ちや皮膜のひび割れを引き起こします。

そのような事態を避けるためにも定期的に掃除を行うのが塗装面を長持ちさせるコツです。

塗装面に付着する汚れの中でも動物の排せつ物は特に注意が必要です。さまざまな成分が混在しているので高品質な塗料でもすぐに傷んでしまいます。

手間がかかってもこまめに掃除を行って汚れを取り除けば塗装面が綺麗な状態に保たれ、塗り替えによる出費の増加を避けることができます。

掃除を行う際は塗装面を傷つけないよう、柔らかいモップなどで撫でるように拭き取るのが正しい方法です。

まとめ

この記事では外壁塗装を何年ごとに塗り替えるのが最適か、塗料によって耐用年数がどれほど異なるかをお伝えしました。

立地環境による耐用年数の違いや塗り替えのタイミング、塗装面を長持ちさせるための掃除についてまとめましたが、これらについて理解できたでしょうか。

外壁の塗り替えを検討する際にこの記事が参考になれば幸いです。

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