外壁のクラック補修とコーキングの役割
外壁に現れるひび割れ(クラック)は、建物の劣化サインのひとつです。放っておくと雨水が侵入し、内部の構造材に悪影響を与える可能性があります。この記事では、外壁クラックの原因と、補修に用いられる「コーキング」の役割について解説します。
クラックとは?
クラックとは、モルタルやサイディングなどの外壁に発生する細かなひび割れのことです。経年劣化や地震、温度差などの影響によって発生しやすくなります。見た目の問題だけでなく、雨漏りや構造体の腐食につながるリスクもあるため、早めの対処が必要です。
コーキング補修のポイント
① ひび割れの状態を見極める ヘアクラック(幅0.3mm未満の微細なひび割れ)であれば、塗装でカバーできることもありますが、0.3mm以上のクラックにはコーキングなどの補修材が必要になります。
② 適切な下地処理 補修前には、ひび割れ部分の汚れを取り除き、プライマーを塗ってからコーキング材を充填します。下地処理が不十分だと、補修してもすぐに再発する恐れがあります。
③ 弾力性のあるコーキング材を使用する 建物の動きに追従できるよう、弾力性のある高性能なコーキング材を使用することで、長期間効果を保つことができます。
④ 補修後に塗装を行う コーキング材がしっかり乾燥した後に塗装を行うことで、仕上がりが自然になり、補修跡も目立ちにくくなります。
まとめ
外壁のクラックは、早めの発見と的確な補修が重要です。コーキング補修は、小さなひび割れでも建物の保護に大きな役割を果たします。外壁の表面に気になる症状を見つけたら、まずは専門業者に相談して、最適な対応をしてもらいましょう。