日本最古の塗装品
北海道函館市の垣ノ島遺跡から漆塗りの副葬品が見つかっておりこの副葬品は紀元前7000年前のものと言われています。
いまでも、漆は使われていますが古くから塗料として土器の接着や装飾に使われていたり、木製品などの装身具に使われてました。
思っているよりも、塗装の習慣が古い時代からあったことに驚きますよね。
建築物への塗装
昔の日本の外壁は、板壁や土壁という素材が主に使用されており家屋に塗料を塗るというよりも神社や仏閣に塗装を行う事がメジャーだったようで、有名な日光東照宮や銀閣、その他神社や仏閣でも漆が塗られています。
板壁
板と板を張り合わせた壁のこと。古くより板壁が使用されていましたがデメリットとして火や隙間風が防ぎにくいという点があります。ただし自然素材の板壁は今でも人気で乾式材としての利点も認められるため、板に適切な処理をして使い方を工夫し近年でも使用されています。
土壁
土壁は文字通り土を使用している壁の事です。工法は国などによって何種類かありますが、日本では木舞(こまい)という竹枠に、土と藁を練ったものを塗り重ねていくものを土壁と呼んでいたようです。
開国がもたらしたペンキ
日本が鎖国していた時黒船がやってきたことをきっかけに開国した…とういうのは有名な話ですよね。そんな黒船の来訪とペンキには深い関わりがあるとされてます。
開国の交渉をする場を設けるため外国人との交渉の場を西洋風にするようにと指示があったそうで、日本で復及していない洋式塗料…無いものを求められ当時の職人は困り果てていました。最終的に黒船からペンキとボイル油を貰い、船員に教えてもらい塗装を無事完成することが出来たのです。
その後、日米和親条約が結ばれ横須賀に日本初の塗装工場(塗師所)が作られたそうです。
その後、徐々に時代が移り変わるとともに現在の塗料へと進化をしてきました。
まとめ
塗料の歴史は思っているよりも古く、時代とともに進化をしてきました。
近年でも新しい塗料が発売されていますが、これから先もずっと時代や環境に合わせた進化をしていくのかな?と楽しみにしています。
塗料の歴史など普段あまり気にはならないかもしれませんが、歴史の部分に目を向けてみると面白い発見があるかもしれません。良ければ、塗料に注目してみてもらえると嬉しいです。